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黄金色の明日


誰かが言った
黄色い絨毯を敷き詰めたように
ここは辺り一面タンポポが咲くのだって

誰かが言った
海賊が金貨をばら撒いたように
ここは辺り一面黄色い花で埋め尽くされるのだって

林の向こうの丘の上
摘んでも摘んでも摘みきれない希望を抱いて
いつかの僕がどこまでも
春の足音を追っている
叫んでも叫んでも届かない明日を抱いて
いつかの僕が
夏へと続く入り口を探してる

タンポポはやがて綿毛になって
遥か夏へと散って行く
タンポポはやがて産毛になって
月の裏へと旅をする
世界はやがて
幼かった僕を運び
星の向こうへと旅をする


僕らの脇を
黄色い風が吹き抜ける
空に溶かした水色と
固く絞った筆の上
黄金色の明日に向かって

[2023/05/25 19:55] | ☆詩☆(あざみ) |
INDEX

ブログで発表してきた詩のまとめです。
2019年5月現在、72+28=100編あります。











詩集 半グロスのひし形
(オキル・作)

僕は少しばかり不自由になる
無・言・の・人
物見櫓
ウロコの歌
邪念
ヒューマネラ、そして逃走
となり
交換日記
大人
青色
夏休み
雑音
探偵
ザイン
少女
疾走
doushite
18の哀しみ
知リ取リ
細胞の歌
シングルトラップ
なにか

ガラスの恐竜
通り雨のオメガ
異星の少女
譜面
伝書鳩曰はく
正直者
炭酸水
戦略
たとえば、それはリンゴの木
INNER ADVENTURE
駐車場
ヒーロー
ジコにあう
シクラメン
鏡の天井
呼吸について
ダサいコード
だけど僕は
スナイパー
青空のずっと奥の方には
10万年の眠り
ちからの物語
遠距離恋愛
錬光術

ジャスティス・ツー


傑作と愚作
おとなになるまであと五分
洗いもの
かかないの
童話作家
書こうと思ったんですね
薄闇の探し物
48
残らぬものの歌
バイバイ
ハロー
かくれる
消失点
すうぃむ、すうぃむ
感染の日
食え
頂きます
こたえ
描け
選ばれた言葉
執筆者
エピローグ

詩集 7×4
(オキル・作)

DAY
ジュヴィナ
うみかぜ
ゆきの日
宇宙鳥
星の工作員
ぼくの心は雨の空

願いごと
会いたくない
no talking
空咳
風について
あるんだよ
詐欺師




未ダ生マレズ
怖い
猫曰く
イグノア
きがする
グッドバイ
城について

映画館
フェイク
吹き出す描線
アレグレット
宇宙の裏路地
宇宙の造船所
通りすがり




[2019/05/31 14:04] | ◇詩◇(オキル) INDEX |
「通りすがり」

街路樹 あの街路樹はたぶん
もう二度と見ない
標識も 通り過ぎる人の顔も
ぼくは もう二度と見ない

思い出すこともない
ぼくは この小さすぎる心の籠に
容れられるものしか 容れられない
時刻も 言葉も 視聴覚も
ぼくの籠の縁を 絶えず零れ続ける

速度を思う そう 数ある速度の中
今それに身を任せている
その偶然を思いながら
妙に騒ぎ 妙に落ち着いた今の気分と
あかるく白い空の残像ひとつが
ぼくの記憶にとどまる

他の何よりも軽いものだけが
ぼくの籠にとどまるんだ

思い出すこともない
それなのに あの街路樹は
零れるまでのほんのわずかな時間
ぼくを 呼んでいた
ぼくは 止まらなかった

[2019/05/31 04:21] | ◇詩◇(オキル) |
幸福の化石

夜道を歩いていると そこに幸福が落ちていた
小さいのと 中くらいのと 大きいのが落ちていた
僕は小さいのを拾ってポケットに入れた
そんなの ただの石ころだと みんなは言った
でも 僕はそれをきれいな水で洗って布で磨いた
少しだけ光って見えた
夜空に光る星ほどは 白くなかったけれど
表面はでこぼこして 決して美しくはなかったけど
丸くもなく 四角でもなく 三角でもない中途半端な形だったけど
僕は それが気に入った

ある夜また あの道に行ってみると 大きい幸福が消えていた
きっと誰かが持って行ったんだね
中くらいの幸福だけがまだ そこに残されていた
「寂しいのかい?」
僕は訊いた
「でも 僕のポケットは 小さい幸福でいっぱいなんだ」
その時
向こうから 女の子が駆けて来て その幸福を拾った
その子はうれしそうだった
僕もうれしくなって その子に「バイバイ」と言った
女の子も笑って「バイバイ」と言った
僕は自分のポケットに手を入れて 幸福に触れた
幸福は確かにそこに存在した
それはもう 僕の幸福になったのだから……

空からまた 幸福が降って来た
見上げると 空にはたくさんの星が輝いていた
だけど よく見ると ところどころに空白がある
人が死ぬと流れ星になると言うけど
その人が持っていた幸福が
流れた時に 化石になって
地上に降って
拾われて
もう一度 誰かの幸福になるのかもしれないと
僕は思った

[2019/03/18 01:14] | ☆詩☆(あざみ) |
最果ての星

僕は心の宇宙を辿って最果ての星を探していた
 だけど それは何処にあるのか
  果たして存在しているのか
   辿り着けるのか

悲しいと泣き続ける湖の底に僕は顔を沈める
 息を止めて
  耳を塞いで
   深く もっと深く
底の無い悲しみの果てを見つめて

僕は それだけを表現したかった
  悲しみだけを奏でたい
それは 今が悲しいのではなく 不幸だという意味でもない
何かを示す事ではなく 特定出来るものでもない
ただ 強く突き抜ける何かが
僕の感情を殺すのだ
悲しみ以外のすべての感情を

それは 見果てぬ夢の星と回想の記録
最果ての星を探す事にも通じている
逃れられない悲しみが悲しいのではなく
孤独でいるのが寂しいのでもない
僕はただ そこにいる
群青の闇に寄り添って
僕はただ そこにいるのだ
記憶の風の中に埋没して

自ら光を放つ事が出来ず
宇宙で闇に埋もれ 死んで行く惑星のように
 ただ静かに
  深い水に潜り
   僕は独り
最果ての星で
悲しみを表現する事だけを模索している

[2019/02/10 15:09] | ☆詩☆(あざみ) |
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パステル銀河


あざみとオキル、二人のオリジナルの詩を中心に、ちょっと不思議な体験や夢見たことなどを綴って行きたいと思います。

プロフィール

あざみ & オキル

Author:あざみ & オキル
あざみ
・好物:じゃがいもとアニメ。
・夢 :いつかドラマCDを作りたいです。
オキル
・好物:ピザと子どもの本。
・夢 :ピアノで曲を作りたいです。

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